村上常設サテライトの今年度初の職業人講話。
今回ゲストにお招きしたのは村上市と胎内市で放課後デイサービス、就労移行支援事業を展開する株式会社トラインスミスの羽田健亮様です。プライベートでは2歳と0歳の2児のパパでもあります。
3歳でお父様が他界。
福祉業界で働くお母様の背中を見て育った羽田さん。中学の頃には福祉の道を志します。
そして、ある1冊の本との出会いから、将来福祉×ITで何かやりたいという思いを描き…
本はこちら↓
大学卒業後、実際に行動を起こします。
たくさんの福祉の現場を見て周り、単価の低い工賃で働いている方々を見て、単価の高い仕事を獲得し、障害があっても自立した生活が送れるようにと、創業間もないベンチャー企業に入り、障害のある方に対し仕事を受注し、たくさんの企業パートナーを獲得します。(すごい行動力!!)
ところが肝心の働く人が見つからない… 自分たちを信じてくれた企業に迷惑はかけられない。
じゃあどうするか???
自分たちでやるしかないと、障がいのある方を自社雇用し、働いてもらうための業務センターを立ち上げます。
たくさんの方との出会いやご縁からたくさんの気づきや学びを得たという羽田さん。
今回の講話で2名の方の出会いを紹介してくださいました。
1名は人工呼吸器を装着し、施設で過ごすY さん。
もう1人は事故の後遺症で上半身と右腕のみとなり、寝たきり生活をしているKさん。
お二人の働きたいという強い気持ちを実現したストーリーをご紹介いただきました。
羽田さんが参加者に伝えたかったこと。
大切なのはあきらめずにSOSを出すこと。そうすることで気づく人が出てくる。
→ 「世界は変えられる」
その後も地方でも働く場の創出をと立ち上げたソーシャルデザインワークスなど各地に拠点展開をするほどの組織になっています。
家庭の事情で新潟に戻ってきた羽田さん。2社目となる株式会社トラインスミスを立ち上げ、今月11月には地元胎内市にて新たに就労移行支援サービス事業を開始しています。
講話の後の質疑応答は円座になって行いました。参加者からは次々質問が飛び交います。
- 羽田さんにとって働くとは?
- お母さんに対する想い
- くじけそうになったときは?
- 従業員に求めるもの、採用基準は?
- 障害のある方とのコミュニケーションが苦手、うまくとる方法は?
などなど。多すぎてスタッフとして忘れてしまった部分もあります。
最後に質問の回答として座右の銘も教えてくださいました。
これまで数多くの企業の人事担当者と会ってきた羽田さん。新潟でもその実績を生かして強い信念を持ってチャレンジしています。地方に住んでいても自分らしく生きていける、
そんな社会を目指して。
11月23日(祝)にはカレイドスクエアパークのイベントも開催される予定です。
利用者の子供たちを中心に制作したたくさんの作品、商品を直接見ることができるチャンスです。
ぜひ足を運んでみてくださいね♪
最近、鬼滅の刃にはまっている私は、「鬼に屈しない鬼殺隊の諦めない信念」とセリフにある「人の想いこそが永遠で不滅」「人は心が原動力、心はどこまでも強くなれる」が羽田さんの信念と重なり、心が温かく、いや熱くなったのでした。
羽田さん、お忙しい中サポステに来ていただき、ありがとうございました☆彡