朝活『メンタルヘルス講座』

8月26日の朝活は、メンタルヘルスの講座でした。

講師は、新潟リハビリテーション大学の和田先生です。

講座の前のアイスブレイク(場の雰囲気が緩まるエクササイズ)では、「晴れた日にしてみたいこと」を話し合いました。お散歩、布団を干す、魚釣り、洗濯などなど、人それぞれ行動は違いましたが、やってみると心地よいという点では共通していました。

本日の講座のテーマは、『こころの整理学』でした。

こころの悩みは、「もっと容姿が良かったらいいのに」「他の人より能力が低くて嫌だ」のように、現実に解決しようとしても、そうしづらいことが多いものです。また、悩みを抱えているのも辛いので、解決しづらくてもそうしようと繰り返し悩みについて考え込んでしまうのが一般的です。

これに対して、本来自分のやりたいことに目を向けてみることで、相対的にこころの悩みへの関心が薄れるというアプローチの仕方もあるのですが、こころの整理はその前段階のようなものとひとまず考えてもよいかも知れません。こころの内で目を背けたいものの気が行ってしまう悩みを1つ1つ確認したうえで、その悩みと自分とがしっくりくる距離感を探すという整理作業をすると、悩みは解決していないながらもこころに落ち着きが訪れます。これが、こころの整理学の要点です。

やり方としては色々なバリエーションがありますが、本日は以下のようなことをやりました。

まずは、しっくりこない・しっくりくるとはどのような感覚かを体感していただくために参加者同士ペアを組んでいただいて、お互いがちょうどよい距離感を作っていただきました。一人が動いてしっくりきても、もう一人はしっくりこないので動きます。今度は最初に動いた方がしっくりこなくなるので、しっくりくる場所を見つけて動きます。こんな感じで、実際動いてみながら、しっくりくるとかこないとかいった感覚があることを知っていただきました。

続いて、折り紙と色鉛筆ないしボールペンを利用して、気に入った折り紙の裏に「今どんなことが気がかりかな」と自分に問いかけて浮かんだことを1つ書き、四つ折りにして会場のどこかしっくりくるところへ置いていただきました。机のうえで分類した方もいれば、会場全体を使って置き場所を見つけていただいた方もいました。

最後は時間の都合もあって、気がかり全体をまとめてイメージのなかで取り扱っていただきました。先ほど浮かんだ気がかり全てを頑丈な1つの容器のなかに入れ、さらにそれをしっくりくる場所に置いてもらうというのがイメージの作業です。作業結果は皆さんの胸の内に収めていただきましたが、例えば頑丈な金庫を家の庭の奥深くに埋めるとか、壺の中に入れて家の食器棚にそっとしまいこむとかいったように、イメージでの作業なので自由なことが出来ます。

こうした一連の流れを経てみると、参加された方々の表情は、開始前に比べて心なしか穏やかな印象へと変わっていました。

なお、本日の講座には実は種本があります。それは、増井武士さんの『こころの整理学』(星和書店)です。皆さんのこころの整理にも役立つ内容がいくつか載っているかも知れません。もし興味を覚えられたら手に取って眺めてみられるとよいでしょう。

朝活(メンタルヘルス)では、こうした心理学の活用方法をご紹介することで、就職につながるこころの健康を取り戻せるようなお手伝いをしています。興味を持たれた方は、ぜひご参加ください。

村上常設サテライト ☎0254-50-1553

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